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丹波篠山は、「東の魚沼、西の篠山」と言われるほどのコシヒカリの名産地。そして、言わずと知れた黒大豆のまち。それは、稲作と黒大豆栽培に適した特有の気候風土がもたらす恵みです。よしあき農業のかけがえのない財産である豊かな土と、それを守り育む私たちの取り組みをご紹介します。

太古の時代、湖の底だったとされる丹波篠山は土壌に粘土質を多く含み、栄養が豊富なうえに養分や水分を蓄える力に優れています。さらに、厳しい冬の冷え込みは、地表近くの水分が凍って土を持ち上げる「霜柱」を頻繁に発生させます。土は霜柱によって持ち上げられることで空気を取り込みます。その結果、土壌中の微生物の活動を活発化させ、さらに良い土が生まれます。丹波篠山の中でも気温が2〜3度低いと言われる宮代の厳しい気候こそが、おいしい作物を育んでくれているのです。

そして、私たち農家の取り組み。米作りや黒大豆作りは、土作りにかかっていると言っても過言ではありません。一般的には農閑期と思われる秋から翌年の春にかけてが、実は農家にとっては最も重要な時期なのです。

収穫後の田畑は土を起こして空気を取り込み、また、稲の株や雑草を土と混ぜ合わせることでたい肥へと変えていきます。冬場には田畑の枯れ草を焼き払う「野焼き」を行います。これは雑草や害虫の除去が目的であると同時に、焼いた後の灰が天然の肥料になるという目的もあります。また、大地の活力源でもある有機成分「腐植酸」を主成分とする肥料の補給を行います。これらの取り組みによってふかふかの土が育ち、作物は大きく根を広げます。

有機農法の目的は、農場のミミズを増やすことだと言われます。ミミズは土の中の養分を食べて分解し、植物を育てる栄養源を生み出してくれるからです。よしあき農場では、収穫時にたくさんの野鳥が集まってきます。掘り起こされた土の中にいるミミズを食べるためです。冬場にはイノシシが田畑を掘り起こしていることもあります。これも、大好物のミミズを狙ってのこと。野生動物は、よしあき農業の土壌の豊かさを誰よりもよく知っているのかもしれません。